迷錯劇場 小便女セイラ ノーマルVer.
文:岩越木霊
お嬢様学校の寄宿舎、豪華な特別寮室でお姫様のような生活を送っていたセイラは、
ある年の誕生日に奈落の底へ叩き落とされた。
外国で仕事をしていた父親が、事業に失敗したうえ病気で死んでしまい、
多額の負債を背負わされたのだ。
借金を少しでも返すため、セイラの持ち物はすべて取り上げられた。
大好きな本や特注の衣装ダンスはもちろん、綺麗なドレスも、高価な下着も――。
(そ、そんな……裸だなんて、あんまりだわ……)
細い身体に腕を巻きつけ、膨らみ始めたばかりの幼い胸や
赤ん坊のようにつるんとしたアソコを隠して、啜り泣く裸のセイラ。
そのほっそりとしたうなじには紅革の首輪が巻かれていた。
借金を返すために国民権も売り飛ばされ、奴隷にされてしまったのだ。
* * *
学院で飼われることになったセイラは、その肌の白さに目をつけられ、
教材として生徒たちの前に立つこととなった。
「ここがオッパイ、これは乳首――」
黒いインクをたっぷり吸った小筆で、身体のあちこちに、
外国語の単語が書き込まれる。要は黒板代わりだ。
今日の授業は日本語である。
たくさんある文字は信じられないほど複雑で、
小さな筆をコチョコチョと小刻みに動かさなければならない。
「や、やめてください! いや……くすぐったい!」
「暴れないでください、書けないでしょう」
困った教師は生徒たちを呼び、セイラの細い手足を抑えさせた。
羞恥に染まって淡い桜色に輝くほっそりとした裸体が、
解剖台に貼りつけられたカエルのようにみっともない恰好に固定される。
「ヘソ、お尻、太股、オマンコ――さあ、アナタたちも書いてみなさい」
教師に促された少女たちは、明るい歓声をあげてセイラの裸体に手を伸ばした。
みな、そこそこの良家のお嬢様たちだが、セイラほど金持ちの家はなく、
セイラほど優しく美しく賢い少女もいなかったので、ずっと密かに妬んでいたのだ。
「汚い、ウンチ出ます、注意……と」
「ブタ、ブス、性奴隷……ねえねえ、オチンチン挿入てってどう書くの?」
「お口はどうする? オシッコ呑ませてって書こうか」
ここぞとばかりに書き込まれる、卑猥な言葉。
面倒くさがり屋の少女までもが嬉々として辞書を捲り、
淫らな語や汚い語、恥ずかしい言葉を見つけ出しては、
白雪のように輝くセイラの白い裸体へ容赦なく書き込んでいく。
(ひ、非道い……こんな、非道い……!)
同年代の少女たちに抑えつけられ、
異国の淫語をコチョコチョと書き込まれていても、
奴隷に堕ちたセイラはただ啜り泣くことしかできなかった。
* * *
落書きだらけになったセイラは「見苦しい」という理由で、トイレに押し込められた。
首輪にかけられた鎖を水洗器のパイプに繋がれたため、逃げ出すことはできない。
冷たく静かなトイレには、休み時間になるたび生徒たちがやってきて、
「ねえ、コレってなんて書いてあるの? お、お……オシッコ、呑ませて?」
白い柔肌を飾る卑猥な落書きを読み上げて愉しそうに嘲笑う。
そればかりか数人がかりでセイラを抑えつけ、
「ほうら、大好物のオシッコよ。遠慮しないでたっぷり呑みなさい!」
イヤがる顔に黄金色の汚水を代わる代わる浴びせかけた。
「うぷ……ッ! う、ぷはッ!」
生温かくて生臭い小水が額を濡らし、鼻や口に飛び込み、
目に染みて、耳の穴にまで流れ込んでくる。
艶やかな黒髪にもたっぷり染み込み、
白く瑞々しい柔肌にも強烈なアンモニア臭が染みついてしまった。


♥
【コメント】
岩越木霊さんより 頂いた小公女セーラのスカ物です。
あと イラストが小説の内容と多少違うのは
ご容赦ください(挿絵としては最低
岩越木霊さんのサイトにはリンクページから行けます。